池上遼一「罪の意識」

ちょっと前の「ゲゲゲの女房」ですが…
ゼタへの投稿作品が水木サンに認められアシスタントになった倉田さん。
モデルが池上遼一ということはこのblogでも紹介しました。

で、その水木サンに認められた作品がこの「罪の意識」。
ドラマでは、まったく違う作品でしたが(^^;
ガロの新人漫画家募集に投稿したこの作品は入選作となり昭和41年9月号に掲載ました。


以下ネタバレあり(^^;

お金持ちの男と息子のヒロシは豪華客船での旅の途中だった。
しかし、事故により船は大破し、親子は離れ離れに。必死でヒロシを探す父。


そんな時、男の足をつかむものがあった。足を挟まれ身動きが取れない少女だった。
必死に助けを求める少女。ヒロシを同じくらいの年で黄色いリボンをしていた。
しかし男は「はなせぇ!わしゃ他人の子を探すより自分の子を探すのに精一杯じゃ!」


少女の腕を振り払うと、間もなく少女は波にのまれ息絶えた。
再び息子を探しはじめる男。そこに息子のヒロシが!
「このおじちゃんに助けてもらった」
命の恩人に礼をする男。「百万でも二百万でも差し上げたい!」


しかし、彼は謝礼を拒否。この船に一緒に乗っていてはぐれた娘を探しに行くという。
ヒロシの頭をなでながら彼は「坊やと同じ年頃だ。黄色いリボンがよく似合う子だった」
「あんたの息子さんが私に泣いてすがりついたまま離れない時、我が子のように思われましてね…」と言い去って行った。
ヒロシの父は床にうずくまり震えながら叫ぶ。
「わしゃ知らんぞあんたの娘さんなど!」



後味が悪いといえば悪い。ガロ的といえばガロ的。池上さんらしいといえば池上さんらしい作品です。
で、この作品に目をつける水木サンもすごいです。
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コメント

コメント(6)
No title
早速66年9月号NO25を読みました。
確かにありました。つげ義春の「古本と少女」の方に目がいって
池上遼一の「罪の意識」はまるっきり忘れていました。
辰巳ヨシヒロなどの劇画工房の絵柄に似ていますね。
迫力があります。
余談ですが「ゲゲゲの女房」でちょうどこの25号に掲載された
「丸い輪の世界」のワンカットも放映されていたようですが。
貴重な情報ありがとうございました。

大川瀬萬画倶楽部

2010/07/31 URL 編集返信

No title
「丸い輪の世界」!!
加納女史が嵐星社に持ってきた原稿ですね。
輪の向こうにある、亡くなった妹がいる世界。
いいお話ですよね。

しら

2010/07/31 URL 編集返信

No title
何と可愛そうな話か…

辛抱しんちゃん

2010/08/02 URL 編集返信

No title
辛抱しんちゃんさん>
ホント救いようのないお話です。
泣きながら助けを求める少女がかわいそうでかわいそうで…(T_T

しら

2010/08/02 URL 編集返信

No title
時々盲目的に我が子だけを可愛がる親を目にする時があります
そんな時「鬼子母神」という言葉が浮かぶ・・
その人はきっと幸せなんだろうな・・とか・・思ったり・・
私にはとてもできない事だけどね(・∀・;)ゞ

SUN子

2010/08/03 URL 編集返信

No title
SUN子さん>
さしずめ「鬼子父神」ですな。
鬼子母神は後に釈迦の教えのもと帰依したけど、このオヤジはどうなったのかな?

しら

2010/08/05 URL 編集返信

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