筒井康隆・永井豪「三丁目が戦争です」

1971年に出版された「三丁目が戦争です」。
筒井康隆の文章に豪ちゃんが挿絵を描いた絵本です。


シンスケくんは三丁目の団地に住んでいます。
三丁目は団地と住宅地に分けられます。
団地の女の子はみんな強くて、男の子は泣かされてばかり。
でも、住宅地の女の子はもっと強くて、団地の女の子もかないません。
とくに住宅地に住む小1の月子という女の子には6年生の男の子もかないません。
ある日、月子ちゃんに散々な目にあわされた団地の子供たち。
シンスケくんは一人、月子ちゃんに立ち向かうものの返り討ちに、


翌日、団地のお母さんたちは月子ちゃんの件で一致団結、住宅地に乗り込みます。
しかし、住宅地のお母さんたちは、自分の家も買えないなんて気の毒ねぇと反撃。
子供たちの喧嘩は、大人たちの喧嘩へとふくれあがりました。


やがて、争いはエスカレート。火炎瓶を投げたり、銃を撃ち合ったり。
心配したシンスケくんも、両親が戦っている現場に行きますが、ダイナマイトの爆風で飛ばされてしまいます。
やがて気がついたシンスケくん。町は廃墟となり、誰もいません。みんな死んでしまったのです。
シンスケくんは、お母さんの腕を見つけました。シンスケくんは、その手を抱きしめて、わぁわぁ泣きました。

残酷な内容ですが、このように締めくくっています。
「戦争がはじまってしまえば、もう、どうしようもないのです。みんながよろこぶようなおわりかたには、ぜったいなりません。」
「戦争というものは、もとはといえば、ほんとうにつまらない、ちっぽけなことがきっかけになって、おこってしまうのです。」

ひと頃は、10万円以上というプレミアが付いていましたが、2000年の「ダイナミックBOX」で完全復刻、その後も2004年に一般に復刻され書店にも並び、初版の価格も落ち着いてきました。といっても万単位ですが。

※「ダイナミックBOX」は完全限定生産で価格も16000円ということで、これまた少数部数の復刻でした。2004年版も函絵が変更されたりと完全復刻ではありませんでした。
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コメント

コメント(6)
No title
なんか、老人と子供のポルカを思い出します。

70年安保の影響があったんでしょうけど、漫画では夢を見せて欲しいです。

ヌクヌク

2009/09/29 URL 編集返信

No title
たすけて~
やめてけれ やめてけれ♪
ぶっちゃけ、豪ちゃんのイラストを見るための本で~す(^_^;

しら

2009/09/29 URL 編集返信

No title
うわぁ~!!∑(@□@)これはエグイ・・
でも豪ちゃんは挿絵だけで原作は「筒井康隆」だしね~・・
確かに戦争ってそういう所も多々あるしね・・
そういや~豪ちゃんて文部省発行?かな?「環境問題」とか「未来の日本」とかのちょっとした?挿絵的マンガ・・けっこう描いてるよね(;´・ω・`)ノ

SUN子

2009/09/29 URL 編集返信

No title
すごいでしょ~怖いね~
一応子供向けなんで、終始かわいい絵に徹してます。
グロイ絵がないだけ、まだ救いかな~

結構、巨匠クラスの先生たちって描いてますね~

しら

2009/09/29 URL 編集返信

No title
子供の頃これを読んでトラウマになりました。たしか、お母さんの腕以外に月子ちゃんの首も転がってたと思います。何か武器はないか?と言う父親に、包丁しかありません、という母親。普通じゃない。

yoy*n*509

2016/04/04 URL 編集返信

No title
yoy*n*509さん>
これはトラウマ必至ですよね~

今見ても、やっぱりヤバい!!

しら

2016/04/05 URL 編集返信

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